北鎌ゲベ戦記 〜家のこと、庭のこと〜

見習庭師23歳のしごく家庭的な日記。北鎌倉駅前からお送りしております。

6月24日(金)

本日イッスイ誕生日。「めでたい!」「ありがたい!」。
 
でも状況は、誕生日だからめでたいなんていう次元を遥かに超えていました。今現実に起きていることは、もっともっと劇的で重厚で深刻だったのです。
 
英国がEUを離脱した。それ自体は個人的には別にどうってことはないのですが、その彼、イッスイはロンドンで建築を学ぶ学生でした。朝から話題はそれでもちきりだったそう。彼を通して世界が若干近く感じた。いやいや、それよりなにより、今日は彼の学校の、卒制のエキシビション初日でした。今夏卒業の彼は、なんと、めでたく受賞!!!Lighting Prize!!!とかなんとか(キラキラネームか?)。ちょうどこれからオープニングというまさに直前のFBでのやりとりでした。受賞作を写真と映像で見せてもらう。ざわざわざわざわ(胸騒ぎ)。レベルが、高い。本当に、すごい。他の世界中の学生と比べても引け劣らないすごみがあった(受賞してるんだし当然か)。そんな彼に心からの労いと誇らしさを、対して自分には不安、後悔、奮起の気持ちを、感じた。これはかなり、じわじわとくるものがあった。
 
要は、「彼」と「自分」と「世界」の位置関係、その間に開いた距離というものを、まざまざと見せつけられた気がしたのです。世界大学ランキング建築部門第2位の名門バートレットで受賞したイッスイと、鎌倉という閉鎖的環境で(のみ通用しそうな)庭師の腕を磨く自分。インターナショナルなイッスイと、ドメスティックな自分…。もちろん、全ての問題は常に自分の中に収斂していくので。妬まない、嫉まない、僻まない。他人はたにん、自分はじぶんって。それでも…やっぱり「俺は!なぜ!今!あの場所に!いないんだ!!!」とか訳のわかならいことをつい考えてしまう。学生当時、あの頃はすぐそこにいたのに。今はもう手の届かない所にまで行ってしまったような…。3・11から五年。変わる者は変わり、変わらぬ者は変わらなかった。自分は変わらなかった、のか。
 
まあまあまあ。とにかく今はおめでとうの気持ちでいっぱい。あれだけ頑張ってたんだからね。報われてよかった。本当に、おめでとう。最高の誕生日を!!!