北鎌ゲベ戦記 〜家のこと、庭のこと〜

見習庭師23歳のしごく家庭的な日記。北鎌倉駅前からお送りしております。

6月23日(木)

大雨。自宅待機。なかなか止まない雨。普段だったら休みになりそうな降り方ですが、今の時期は忙しいのでそうも言っていられず、昼から現場入り。

 

建長寺妙高院。先週16日(水)から入り一週間かかってようやく今日でキメ。雨降る中、ドロドロの急斜面で、ウメの徒長枝を高枝(切り鋏)で落としていく作業。地下足袋が滑って滑って、危い。ただ幸いなことに開始から1時間程で雨上がり、打って変わって快晴へ。それから先は最高だった。私見ですが、雨上がりの庭ほどこの世で美しく、健康的な場所は他にありません。

 

蒼、碧、あお。自然の「あお色」を映す太陽の光。水滴に反射して、庭中が輝いている。水を吸った、土、草木、小さい生きものたちの香り。溢れんばかりの生気。恵みの雨をかぶって、どいつもこいつも生き生きしてるのです。木に登れば、ザッと、枝葉に残った雨粒が落ちてきて。カンカン照りの空の下、火照った体に浴びる雫のシャワーが最高に気持ちいい。泥だらけ汗だらけでボロクソになりながら、ぴしゃっと、雫を顔面で受けたその瞬間、「これ、本当いい仕事だな」と思った。

 

その後もぬかるんだ地面はひたすらに滑り続け、みんなズルズル滑ってた。親方とぼくは2、3回くらい。タニヤマさんだけ、8回とか。しかも一度に4、5mのロングラン。ひとり、ズルズルズルズルズルーーーって。しかもなぜかずっと笑顔で。泥だらけの急斜面で、一度に4、5mの距離を、計8回も、終始笑顔で、タニヤマさんは、落ちていった。

 

なんで?